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よろずたうん本のレビュー。
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千晶が最近ハマっていること…それは『キリコ』とのメール。
単なるメールのやりとり。けれど、彼女は『アキヒコ』というHNでネット世界と繋がっていた―――。
一方、千晶演じる『アキヒコ』に憧れる秀紀。そんな彼もまた『キリコ』という女性をネット上では演じていた―――。

これ、ものすごくリアリティがある作品だと思います。ドラマ化して欲しいとさえ思ってしまいました。
設定がとてもリアルなんです。
ネット上での恋愛。顔も本名も知らなければ性別も分からない。
けれど、顔を突き合わせて話す人たちよりよっぽど安心して話せる。
今の世界では十分ありえる話じゃないですか。

ストーリーはネット上での『キリコ』と『アキヒコ』とのやりとりを中心に現実の千晶と秀紀の仕事やプライベートが描かれています。
お互い『キリコ』『アキヒコ』が自分にとって性別を超えた大事な存在であることに気づき始め、ついに2人は会うことになりますが……。
2人の揺れ動く心情や2人を取り巻く人々の関わりがとても温かく、読み終わったあとにいい意味で「ふぅ~」とため息をついてしまいました。
いつの間にか2人の恋が成就するように願っていたのかもしれません。

舞台は現代。
とてもイメージが沸きやすく活字が苦手な方でもすんなり読めると思います。

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数年前にTOKIOの長瀬くん主演でドラマ化もされた『池袋ウエストゲートパーク』シリーズ7作目。
タイトルにある『Gボーイズ冬戦争』を含め4話の短編からなる1冊です。

生まれも育ちも池袋。
母親が営む八百屋を手伝いながら池袋で生活する主人公・マコト。
自称ただの八百屋だが知らぬ間にいつもトラブルに巻き込まれてしまう。
いつの間にか彼に付いたあだ名は「池袋のトラブルシューター」…。
おそらくTVドラマを観ていた方には主人公・マコトの人となりが想像付くかもしれません。

気が付くといつも彼のところにトラブルが持ち込まれたり。
偶然出会った人がすでにトラブルに巻き込まれていたり。
彼の周りはいつもトラブルだらけ。
けれど時には熱く、時にはクールにトラブルを解決していくプロセスは読んでいて爽快です。
しかも、実際に起こりうるんじゃなかろうかというトラブルが多くイメージも沸きやすいので読みやすいかもしれません。
そして、マコトが読者に語りかけるような表現になっているのも読みやすく感情移入しやすい理由の1つかもしれません。

シリーズ7作目ですが、多少のリンクはあるものの基本的には1話完結なので話が繋がらないってことはありません。この作品から読んで初期の作品を読むのもアリだと思います。

『図書館戦争』などで知られる有川浩先生の作品。

200X年1月7日と2月12日に高度2万メートルで起きた謎の2つの空中事故。
1つは民間輸送機「スワローテイル」開発プロジェクトでの試験飛行の事故。もう1つは自衛隊の演習中での事故。
そしてその事故と時を同じくして高知に住む少年、瞬は奇妙な生き物と出逢い飼い始める。
一方、事故の真相を追究すべく「スワローテイル」の開発プロジェクトの1人、春名高巳は演習中での事故で奇跡的に帰還した武田光稀三尉に会いに出掛ける―――。

こう言った感じで物語は始まります。
瞬を中心とした『子供達』、高巳と光稀を中心とした『大人達』を中心に物語はすすんで行きます。
一見別にすすんでいるかに見える2つの物語、しかし謎の生き物【白鯨】・【フェイク】が交わった時初めて2つの物語が1つに繋がっていきます。
もちろんこの話はフィクションですが、巻き起こる事件がとてもリアルに描かれていて実際起こってもおかしくないんじゃないかと思ってしまいます。

この作品は『自衛隊3部作』の1つとも言われており、前作の『塩の街』が陸上自衛隊・今作が航空自衛隊・『海の底』が海上自衛隊・海上保安庁・機動隊をそれぞれ描いています。
自衛隊に関して詳しいことは分からないのですが、登場人物1人1人が行動はもちろんのこと心理面も細かく描かれ感情移入しやすくなっています。登場人物たちの行動にやきもきしたり、移入しすぎてあまりの切なさに涙する場面もありました。

事件が解決し『子供達』は大人へ『大人達』はまた新しい一歩を踏み出す―――。

読み終わった後に「ホゥ…」とため息をついてしまう作品です。

普段はあまり『表紙&タイトル買い』ってする人間ではないのですが。
これ、表紙&タイトル買いした本のひとつ。
だってさ、「ホルモーってなんだ?!」って思うでしょ?まず。
読み始めてみると、主人公の安陪でさえホルモーが何だか分からない。
そりゃ読者もわかりませんわな……。

話は京都の三大祭のひとつ、「葵祭り」の日から始まります。
葵祭りに参加していた安陪は上賀茂神社でアルバイトの報酬を受け取り、家路につこうとすると同じ大学の先輩からサークル【京大青竜会】の勧誘ビラをもらいます。
同じ祭りに参加していた高村と共にビラに誘われるがままサークルのイベントに参加する安陪。
しかし、祇園祭の日にサークルの真の目的が分かり―――。

この先は絶対に読んだほうが良いです。
読みながら顔がにやけてしまうほど面白さ大爆発。何回吹き出したことか。
主人公・安陪がまた「ホルモー」にあたふたする姿が面白い。
【京大青竜会】の面々も個性あふれていて素敵です。

設定的にありえないんだけど、舞台が京都。
しかも、実際にある祭りや神社の名前が次々と出てくるものだから妙にリアリティがある。

この万城目先生、プロフを見ると自分と同世代。
すごい作品を書く同世代がいるもんだと思ったものです。
「小説は苦手だッ」って言う人も肩肘張らずに読める作品だと思います。
続編の『ホルモー六景』も面白いですよ。

『名探偵の掟』という小説の続編とも言うべき作品です。

推理小説作家の「私」は、図書館で小説の資料を探している最中に「ミドリ」という女性と出会う。
「私」を迎えに来たというミドリ。
もちろん「私」はミドリに会ったことはないし、何故彼女が迎えに来たのかも分からない。
けれど、惹かれるように彼女に連れられて行った街には隠された秘密があった―――。
「私」はいつの間にか探偵・天下一になり事件を調べることに。

秘密を巡り次々と殺害される人々。
一体犯人は誰なのか、街全体に隠された秘密とは何か…。


という感じで推理モノと言うべきでしょうか。相変わらず説明不足で(汗)。

けれど、皆さんが読んだことのある推理作品とは少し違うと思います。
どう表現していいか分からないけれど、普通の推理小説とは視点が違うというか。
最後、犯人が分かった時に「なるほど~」という納得感と「そう来るか~」と『してやられた!』という感じに襲われます。これが個人的におススメな東野ワールドの魅力なんですけどね。

単発で読んでも十分に楽しめますが、『名探偵の掟』を読んで探偵・天下一が活躍する世界を知っておくと楽しみが増えるかもしれません。



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プロフィール
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知之介&陸
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自己紹介:
某グループの会報を通じて知り合った、知之介と陸。
妙に意気投合し、友達になりかれこれ10年近くが経ち、今も尚絶妙なバランスを保っている。
現在、共同でホームページ『よろずたうん』を運営中。
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