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よろずたうん本のレビュー。
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畠中恵先生著『しゃばけ』シリーズの5作目。
今作は前作までの短編集のようなものではなく長編となっております。

病弱な<長崎屋>の1人息子・一太郎。
ある日、彼は手代の仁吉と佐助、異母兄弟の兄・松之介と箱根へ湯治へ出掛けることに。
一太郎にとっては初めての遠出。楽しみにしないはずもなく。
普段なら遠出など反対しそうな両親も一太郎の体が少しでも良くなるものならと大賛成。
みんなが一太郎のために-――と計画したのですが…。

…とまぁ、こう話が続いていくわけですが。
なんせこの一太郎、出歩けば事件が寄って来るといいましょうかすんなりと外出できたためしがない。
案の定、初日から手代の仁吉と佐助の様子がおかしい。
あれよあれよと言う間にトラブルに巻き込まれます。
普段であればすぐに事件が解決しそうなものの、今回はそうも行かず。
天狗は出るわ、山神は出るわ、謎の侍は出るわ…いろんな人物がいろんなトラブルを巻き起こすんです。当然事件も複雑化。1つ問題が解決すれば新たな問題も持ち上がり…。
そうなりゃ、おちおち旅行どころじゃありません。
トラブルにトラブルが重なった結果…気が付いて見れば事は重大に…。

この『しゃばけ』シリーズ。
いつも小説の中ではゆったりした時間で物事が解決されたりしていくんですが。
今作は展開が速く、このシリーズを読んだことがある人にはそのスピード感に嵌るかも。
もちろん、読んだことがない人には1つの『うそうそ』という作品としても楽しめると思います。


writing:知之介
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畠中恵先生著『しゃばけ』シリーズの4作目。

最近テレビドラマ化されイメージしやすくなったこの『しゃばけ』シリーズ。
主人公の薬問屋<長崎屋>の1人息子・一太郎と彼を取り巻く人々を描いた作品。
今回もタイトルの『おまけのこ』を含めた数本から成り立っている作品になっています。

病弱でなかなか外出が許されない一太郎。
けれど作品が進むにつれ、彼の人柄に惹かれていく人々は増えるばかり。
今作は前作『ねこのはば』で登場した人々のその後を一太郎との関わりを通して描いています。
特に今作大活躍なのが数回に渡りオイラが推している妖、鳴家(やなり)。
大好きな若だんな・一太郎のために総出で頑張る姿がまたキュート

作品中に起こる様々な事件は彼らが解決に導いたと言っても過言じゃないですよ


writing:知之介

畠中恵先生著 『しゃばけ』シリーズの3作目。

お馴染み日本橋の薬問屋<長崎屋>の一人息子・一太郎を主人公とした物語。
前作の『ぬしさまへ』同様、今回もタイトルの『ねこのばば』を含めたいくつかの短編で構成されています。
毎度のことながらたかが”短編集”されど”短編集”。1作1作が濃厚で圧巻です。

しょっちゅう病にかかり、床に臥せっている一太郎。
外出も手代の仁吉や佐助のお供がなければ満足に出掛けられない。
そんな病弱な一太郎ですが恐ろしく頭の回転がいいんです、これまた。
妖(あやかし)がらみの事件でも、そうでなくてもあっさり解決してしまう。まさに江戸の名探偵(笑)。
彼を慕っている妖達も一太郎に褒められようと一生懸命に江戸を駆け回る姿がまたかわいい

一太郎の活躍の様子はもちろんおススメですがそんな妖達の姿を想像しながら読むのもまたおススメですよ


Writing:知之介
畠中恵先生著 『しゃばけ』シリーズの2作目。

前作同様、薬問屋<長崎屋>の一人息子・一太郎を中心とした人々の人情話です。
今作は、前作の『しゃばけ』と違っていくつかの短編で構成されています。
しかし、侮るなかれ。
”短編”と言ってもひとつひとつの物語はとても濃厚な構成になっていてとても短編とは思えません。

彼の異母兄の松之介・手代の仁吉…と1作目で登場した一太郎以外のキャラクターに中心が置かれ、その人物達の過去や心に秘めてる思いなどを知ることができます。
1作目から読んでいる人はもちろんキャラクターにより深い思い入れが出来るでしょうし、この作品から読んで皆が愛してやまない一太郎とはどんな人物?と遡ってみるのもいいかもしれません。
どう読んでみても必ず愛くるしい彼らの世界にどっぷりとハマること請け合いですから(笑)。

そして、いつの間にか自分も一太郎達の住む世界――江戸の日本橋界隈で一太郎達と事件を解いている気分になりますよ(笑)


writing:知之介
畠中恵先生著の『しゃばけ』シリーズの第1作目。

日本橋にある薬問屋の<長崎屋>。
そこの1人息子・一太郎は布団が手放せないほどの病弱。
季節が変われば風邪を引き…。外出なんてもっての外。いつも自宅の離れで過ごすことが多い。
けれど、一太郎は淋しくなんてなかったのです。実は彼の出生には秘密があって…手代の仁吉や佐吉を始め一太郎の周りには妖(あやかし)がたくさん。
ある日江戸では薬問屋ばかりを狙った殺人事件が発生しますが…。

あまりあらすじの書き方としては上手いほうではないのですが(苦笑)、この作品。
登場人物全てに愛着が持ててしまうほど1人1匹までが詳細に描かれています。
一太郎と関わる人・妖達が全てといって良いほど一太郎を大切に思っていること、大好きなことがとても伝わってくるのです。
シリーズ1作目ということで、巻き起こる事件を軸に彼の出生の秘密や人間関係がしっかり描かれていると思います。
これを読んで一太郎達に愛着を持てた人はこのシリーズ読破することをおススメします。
個人的には鳴家(やなり)がかわいくて大好きですが…お気に入りのキャラを見つけてみるのもいいかもしれません。
近々ドラマ化もされるそうで。そちらを見てから原作を読むのもありかもしれません。

writing:知之介


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プロフィール
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自己紹介:
某グループの会報を通じて知り合った、知之介と陸。
妙に意気投合し、友達になりかれこれ10年近くが経ち、今も尚絶妙なバランスを保っている。
現在、共同でホームページ『よろずたうん』を運営中。
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