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よろずたうん本のレビュー。
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文楽の人間国宝・銀大夫のもとで日々大夫として精進する健(たける)。
ある日、銀大夫より「次の公演の三味線は兎一郎と組め」と言われます。
この兎一郎、三味線の腕はピカイチ。けれど皆と距離を置く一風変わった人で……。

これ、毎度のことながら読んだほうが早いです。
文章で説明するのは本当、難しい。
これ読むまで正直『文楽』ってよく分かりませんでした。ってか今も正直よく分かりません。
けど、何でだろうなぁ…読み終わった後に「見てみようかなぁ…」って気分にさせてくれるんです。
きっと劇場に行ったら銀大夫や健、兎一郎に会えるような気がしてしまうんです。
なんせキャラが個性的。
1人1人がこう繋がってないようで繋がっている……。
自分には珍しく、2日間で読みきってしまいました。

それぐらい登場人物が魅力的な作品。

『文楽』って良く分からん!って方でも、感情移入できるし読みやすい作品だと思います。

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『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞をとった三浦しをん先生の作品。

寛政大学に入学予定の蔵原走(かける)はある日の夜1人の男、ハイジと出会う。
ハイジは初対面の走にいきなり問う。
「走るの好きか?」
ハイジの言葉に惹かれて走が入ることになったアパート竹青(ちくせい)荘――通称『アオタケ』。
そこには王子、ムサ、ジョージ、ジョータ、神童、ユキ、ニコチャン、キング、ハイジ9人の住人がすでに住んでおり、走が入ることで10人となる。
ハイジは言う。
「これで10人揃った」と。
ハイジが言いだしたことは10人で『箱根駅伝』に出ることだった―――。

これ、表紙買い&作者名買いをした作品です
初め、ハイジの突拍子な発言にアオタケの住人同様「無理だろう」と思いつつ読み始めました。
だって長距離の経験者がほとんどいないのにいきなり箱根駅伝出場って
アオタケの住人の生活ッぷりと言ったら散々たるもの。
けれど、ストーリーが進むにつれ「あれ?これはひょっとしたらひょっとして…」と思っちゃうんです。そのあたりにはすっかりアオタケの皆と一緒に箱根を目指しているような気分になるほどに惹き込まれました。
そして本番のシーン。
『箱根駅伝』は個人的に毎年よっぽどのことがない限り観ているのでイメージも沸きやすくまた、1人1人の走るシーンが走る本人の心理状態と走る情景がしっかり描かれており、鳥肌&号泣。ゴールの瞬間は「おぉーッ!!」と言ってしまうほどハマります、これ。

本当、何か打ち込むものを持てるってことは凄い。そして強い。
羨ましくなります。

言葉では十分に伝えきれないのがものすごく悔しい(笑)。
これ、絶対読んでみてください。本当に、本当におススメですッ
そして、『箱根駅伝』にハマること間違いなし



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プロフィール
HN:
知之介&陸
HP:
性別:
非公開
自己紹介:
某グループの会報を通じて知り合った、知之介と陸。
妙に意気投合し、友達になりかれこれ10年近くが経ち、今も尚絶妙なバランスを保っている。
現在、共同でホームページ『よろずたうん』を運営中。
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