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よろずたうん本のレビュー。
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畠中恵先生 著 『しゃばけ』シリーズの6作目。
今回はまた数話の短編からなる1冊の本です。

これでシリーズも6作目。
一太郎をはじめ、みんなが格段に成長しているのが分かります。
少年から青年、そして大人になっていくみんなを細かく描いていて胸が切なくなります。

その中には、異母兄弟でもいつも一太郎のそばにいて守ってくれた兄・松之介の縁談話があがったことやいつも病弱な一太郎の遊び相手となってくれた大親友・三春屋の栄吉の思いなど…。
大事件というわけでもなくただ私達の世界にでもありうる身近な話がふんだんに描かれいます。
その周囲の変化を通じて一太郎は、徐々にみんなとずっと一緒にいたいけどいつまでも一緒にはいられないことを学ぶのです。

個人的には最終話『はるがいくよ』では一太郎を想う桜の精、小紅を中心に普段はあまり出てくることのない仁吉と佐助の2人の彼への想いが切々と綴られていて涙が出ました。

時代ものの作品は苦手と言う方でも、あまり苦にならず読むことが出来るのではないかと思います。


Writing:知之介
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プロフィール
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知之介&陸
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自己紹介:
某グループの会報を通じて知り合った、知之介と陸。
妙に意気投合し、友達になりかれこれ10年近くが経ち、今も尚絶妙なバランスを保っている。
現在、共同でホームページ『よろずたうん』を運営中。
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